ホステスのヘルプ事情☆
♬ヘルプとは?♬
ヘルプと言うのは、ご指名の女性が席から離れている間にお席にご一緒し、お客様をおもてなしする役割です。
ヘルプもホステスの立派なお仕事の1つです。
そのお客様はご指名の女性がいらっしゃるわけですから、気に入っていただこうとはしなくていいのですが、だからと言って適当に場つなぎ時間つなぎだけしていればいいってことはありません。
♬ヘルプの重要性♬
私の経験上、ヘルプの女性次第でお客様がお店に来る回数が減ったり、お店の印象が下がってしまうことが多々あると思っています。
ちょっとした言動でお客様を不快にさせてしまう事があるのです。
自分さえ良ければいいと言う考えは一旦捨てて、自分以外の女性のファンであっても、楽しんでいただくという心構えで臨む大事なお仕事だと思います。
こんなことがありました。
私がテーブルに戻り、ヘルプの女性と入れ替わりましました。
するとお客様が、「さっきの子、しおりちゃんのこと凄く褒めてたよ。」とおっしゃってくださいました。
自分が指名している女性を他の女性に褒められるというのは、お客様にとっても女性にとっても嬉しいことで、嫌な気分にはなりません。
私がヘルプについたときは、基本的にご指名の女性の話題をふるのですが、”私こんなにあなたのご指名している女性を知っています”ではなく、”こんなところに憧れています”とか、”こんなところを見習っています”などをお話しするようにしていました。
万が一プライベートのことを知っていても、決して話さない。
ご指名の女性が築き上げてきたお客様との関係をたった一言で崩しかねないので、発言は慎重になります。
♬ヘルプは仲良しアピールの場ではない♬
私は、ヘルプはお客様へのアピールの場ではないと思っています。
例えば、その女性とプライベートでご飯に行ったことがあったとしても、お客様がそのことを知らなかったら、なぜ知らないのかを考えました。
そのプライベートな時間を、その女性はお誘いをお断りするために、仕事をしていると言っているかも知れません。
なので、お客様の方から、「○○ちゃんとご飯行ったんでしょう?」と聞かれるまでは言わないようにしていました。
仲良しアピールをしても、お客様にはなんのメリットもないですし、そんなこと言われても・・・ってなってしまうお客様を見てきました。
仕事に対する取り組み方で尊敬できる面、見習っている面をお話しさせていただくと、「そんな一面もあるんだねぇ」って関心されることが多かったです。
♬ヘルプで台無しにされた経験♬
私のヘルプについてくれた女性が、お客様に「しおりちゃん忙しくて全然ゆっくり話せないよ」と言われたそうです。
決して怒ってなくて、むしろしょんぼりした感じだったそうです。
その女性は、「しおりさん忙しいから、指名したってゆっくりつけないのはしょうがないですよ」と言ったみたいです。
たまたまその日、忙しかっただけで、普段はゆっくりできます。
その一言でお客様は気分を害され、しばらくお顔を見せてくれなくなりました。
私なら、「○○さんもゆっくりお話ししたいでしょうから、一生懸命頑張って走り回ってますよ。応援したいです。私も○○さんのお手伝いしっかりサポートしたいです。」って言うかなぁ・・・。
一筋縄ではいかないお客様もいらっしゃると思いますが、女性の立場やお客様の立場に立って考えて発言したり行動したりしないといけない、大切なお仕事なんです。